優しさを知るだけ
悲しみを知ったように
心臓に突きささった棘がいまも抜けない
血の海であたたかさを得たよ
吐き出した膿が幻覚だと理解したころ
点滅するひかりの嘘を見抜けなかった
きみは幻覚ですらなかった
どうして悪だと言い切れるの
きみはとても優しかったよ
正義なんていらない
だから、もう一度