薄闇のした
きみはささやく
あかい舌だけ鮮明に
つたが絡み付いて窒息しそうだ
このままでいいからなにも変わらないでと
きみは言うはずがない
雨が伝ったくもりガラスのむこうでなら
きみを抱きしめられたのに
全てすてることなんてできるはずがなかった