そうやって
なにかに手を伸ばしたね
指先に触れたのは何だった
希望より確かな


きみはあたたかだった
土の上に横たわったぼくよりは
死人しか勝てないだろう
消えてしまうなら
戦いようもない


言葉より確かなものをくれた
触れたのはきみだった


痛みをしっても
死人の体温をしっても
僕の冷たさをしっても


きみだけは