ぼくらが戸惑いもなく言葉を紡げたころ
せかいにはきたないもきれいもなくて
ぼくらはなにも知らなかった


夜に沈んだとき
きみの唄うこえだけはほんとうで
ぼくらはすこし穢れて
だけど許しなんか請わずに
神様なんていないよとささやきあった


ゆめを忘れたわけじゃないんだ
きみを覚えていたいわけでもないんだ


あのころ
あのとき
あのばしょ

ぜんぶ捨ててしまうには
ぼくらはまだきれいすぎるとおもうんだよ