きみの隣でねむる
ことばを紡げない
鳥が唄うようにきれいな意味だけをなんて
そんなことはできないって解ってるだろ
白い首に指を這わせて
なにも知らないきみは
なにも知らないままでぜんぶが終わればいいのに
「だいじょうぶ。だいじょうぶだよ、なにを恐れるというの」
なあ瞳の恐怖は本物だろ
鳥だって本当は汚いことばを知ってるかもしれないだろ
だけど
でも
きみも汚れなくちゃならないなんて、そんなの、ないだろ
ああやっぱり
このときに
きみに触れるゆびさきに力をいれていればなにか変わっていた
ねえ答えろよ
ぼくはいったいどうすればよかった